イタリア買い付け道中記 2019冬 その2

Cividale del Friuli:チヴィダーレ・デル・フリウーリという村へ。
以前も一度訪ねたことがある中世趣が残る小さくて可愛い村。

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今回は食目的で再訪だったですが、なにせ友人案内で動くと
何かとおまかせ続きで手抜きになってしまいがち。

調べてみるとここは世界遺産に指定されている村であり、
古くはユリウス・カエサルが築いた由緒ある場所である事がわかりました。

Friuli Venezia Giulia:フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア「フリウリ
古い名前に由来するとか。さらに、

Friuli:フリウーリは、ラテン語、Forum Iulii:ユリウスフォルム(広場)

であると。
ミラノあたりからでも随分と遠いところにあってマイナー感ある地域ですが、
歴史豊かで美味豊富ゆえにどんどんと興味が湧いてきます。

さてこ村にそ昔、教皇グレゴリー12世が訪れました。
文献によるとそれは1409年6月6日とされ、そ場で評議会や席が設けられたそうです。
際、繁栄と富を願って供された甘味菓子がありました。

それがGubana:グバーナという菓子で、富を象徴する為に当贅沢品であった
ヘーゼルナッツ、クルミ、レーズン、松実を用いたとか。
これらを潰してペースト状にし、グラッパラム酒を加えて防腐効果を高めたも
パン生地に乗せて巻き上げるようにして焼いてつくります。

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Gubana:グバーナという菓子名前は、”巻き上げる”という動作事を
地域方言でgubat:グバットという風に呼ぶ事に由来するそうです。

由緒正しい村に伝わる高貴な供物として生まれたGubana:グバーナ。
以来、宗教的な行事や祝い事際に供されるそうですが、中でもとびっきり
美味しいもがこ村にあって、一人女性が黙々と作っているそうだと。

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最初はこような話を知らずにいました。
味覚似ているこ友人にいろいろなGubana:グバーナを食べさせてもらい、
最後に出されたが彼女で、他とは全く異なる気品ある味わいに
興味を
持ったところ、

「だろ?!」

なんて自慢げに話し始めてくれたがきっかけでした。
これは訪ねずにはいられない、そういう気持ちがどんどん強くなっです。

実は訪ねる前に輸入できないかどうかメールで問い合わせてはみたですが
礫(ナシノツブテ)で、紹介してくれた友人も間に入ってくれですが、
輸出に興味が無いと事で望み薄。
でも頭を離れないし、やっぱり直接話してみたい。

で、いざ訪ねると、黙々と手を休めない彼女はあまり相手にもしてくれない、
まさに頑固職人そでした。
ちょうど、彼女もとに届いたヘーゼルナッツをおもむろに取り出して、
一つ
一つ割っては虫がいないかチェックしているところでした。
原材料を吟味し、ひとつひとつ工程に手を抜かないであろう事は容易に想像できました。

そこに話を向けるとようやく少しずつ口を開いてくれ、こちらを向いて
くれるようになったです。

そこで一気に思いを伝えました。
何分話したでしょうか、それを黙ってじっと目を見ながら聞いてくれた覚えています。
日一日分エネルギーを使った感じでした。

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ま、だからといって何かが好転したとかそんな事は無いんですけど
そうしないと気がすまなかったです。
それだけでもわざわざ来た甲斐があったかなぁと思っています。

田舎菓子然とした風体と、誰にでもわかりやすい味では無いかもしれませんが、
実、なんともエクセレントな仕上がりはそうそうあるもんじゃ無いなぁと
忘れられなくなってしまったです。

はいつだってそんな感じ。
買い付け旅っていったって、実際に買ってくることなんて殆ど無いし
話をしても上手くいかない事ほうが多いです。
でもそうやって話をし続けていくが好きなかもしれません。
うちに上手く行くこともたまにはあります。
ま、時間かかる事ですけどね。 

次回に続きます。